高齢者は健康を維持する工夫や対策により、病気も防ぐことができます。健康を保つためのポイントとして欠かせないのが、適度な運動と栄養バランスの良い食事です。年を取るにつれて誰しも筋力や体力が衰えるのは仕方がありません。しかし怖いのは、内臓が元気であっても足腰が弱り骨折したのをきっかけに、寝たきりになる高齢者が非常に多いことです。

寝たきりにならないためにも、日頃から体を動かすことが重要です。ウォーキングや登山、ラジオ体操など年を取っても続けられる運動をしましょう。運動は体力筋力を維持すると共に、ストレス解消になり免疫力も向上します。外へ出て日差しを浴びると睡眠の質も上がるのです。高齢者が家にこもりがちのときは、周囲が呼びかけ外へ出かけるように促すことが大切です。

食事に関しては、肉魚、野菜や大豆製品といろいろな物をバランスよく摂取することがポイントと言えます。栄養が偏ると、何かしら心身に不調が生じて病気の原因になるからです。高齢者は骨粗しょう症のリスクも高くなるので、カルシウムやビタミンミネラルもしっかり取り入れましょう。高血圧を防ぐために、塩分の摂り過ぎにも注意してください。

美味しく食べるためには、歯の健康も重要です。定期的に歯科健診を受けましょう。歯だけでなく、癌検診などの健康診断もきちんと受けて病気の早期発見に努めることも大切です。そのほかに、家族や友人とのコミュニケーションを大事にして、たくさん笑うことも健康の秘訣になります。生きがいとなる趣味を持つことも、ストレス発散になり病気の予防につながるでしょう。定期検診に行くことや趣味を持つことに否定的な高齢者もいますが、家族と一緒なら受け入れてくれることがあります。一緒にすることを心がけることが大切です。